桜の見える丘(仮)

「ほれ。こうやってやるんだよ。」


そういって、私の手をするする動かしていく。


神谷が私の手を動かして色を塗ったところは…。


あまり…キレイとは言えないなぁ…。


「おまえなぁ!手に力入れすぎなんだよ!力、抜け。」


これでも抜いてるつもりだよ!!


でも…握られてる手に神経が集中する。


けど、背中にも…神経が…。


私の体よりも大きくて、見た目よりは結構がっちりしている。


ほわぁぁ…やばい…顔がっ、顔絶対赤い~!!


頭がぐるぐるしてきて何が何だか分からなくなってきた…。


「ほら!こうやって書くんだよ。わかったか?」


…へ?なにが?





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