桜の見える丘(仮)
タッ・・・タッ・・・
私の足音が廊下に静かに響く。
「もう・・・やだ…。」
電気がついていないから、真っ暗な廊下。
月明かりが窓から少し入ってきているのが、余計に怖くて…。
お化け…出てきそう…。
さまよいながらもなんとか靴箱に着いた。
でも…靴箱の向こう青白く光った人影が…。
でっ…でたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
怖くなって、その場から動けない私。
うるうると涙が私の目に溜まってくる。
すると、青白いお化けがこちらに気づいて近づいてくる。
いや…いやっ…こないで…。