桜の見える丘(仮)

「…きゃぁ!!」


ガタガタッ!!


びっくりして、椅子から落ちてしまった。


だって…そこには…。


私の顔を上から覗き込むように、神谷の顔があったのだ。


き…きっ、聞かれた!?!?


「おまっ…何やってんだよ!ばかか!」


「馬鹿じゃないし!!ってか…いたた…。」


椅子から落ちた時椅子のかどで腰をうった。


腰をさすりながら、立ち上がる。


「っぶ!お前…ババァかよ!!」


クククッと笑う。


腰の痛さがおさまらなくて、曲がっている腰。

その腰に手を添えている私。


確かに…おばあちゃんとかがよくやるポーズかもだけど…。


「ババァじゃないし!!」


ッキっとあいつを思いっきり睨む。


このやろぉ…ムカつく!!あぁー!ムカつく!!

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