孤独の天使―Silver Angel―

って、なに考えとるんや!
だいたいあいつのこと好きでもあらへんのに、なんであんなやつのこと考えとるん!
し・か・も!今のこの状況はあいつのせいなんや!!!


『ぷぎぁ!!』

いろんなことを考えているうちに、目の前にあの顔が。

『あ、美形じゃない。』



………って。


あ゙ーーー!!!!

何を期待しとんねん!!


………ってか、今あたし言葉にだした?

『……ぬぎぁぁあ!!』

あぁ、今こいつにきっと「奇声発したり、訳のわからん独り言言うたり、忙しいやっちゃなぁ」なんて思われとるんやろなぁ…。

『………ぬひゃぁぁあ』

こ、こ、こ、こ、こいつ……





首舐めやがったーーーーーー!!!!!!


『お、お、おのれーーーーッ!!!』


まだ男に身体も触られてないっちゅーのに、

いきなり人の首筋を舐めやがって、しかもこいつが相手ってなんやねん!!!

神様っちゅーのはホントに役立たずの出来損ないやな!!!

怒りに任せて顎にパンチを食らわそうとしたら、いきなり視界からボサボサ吸血鬼が消えた。

『???………!!……○■◎×▲※…!!』


< 13 / 15 >

この作品をシェア

pagetop