幸せの権利~傷ついた子供たち~



「こんにちわーーーーーーー」




え?このご時世にインターホンなし?






すると中からいかつい人が出てきた





私は院長の後ろに隠れて様子をうかがうと








「あっ!豊さん・・そちらの子が?」








「ああ。聡志に会せてくれ」



「はい」






わけがわからないまま連れてこられたのは







大きな畳の部屋








会話ができないんじゃないかってくらい



遠くに着物をまとったおじいさんがいる












「・・・・・君が雛姫か?」











え?








威厳からできていますって感じのおじいさんからは想像もつかないほど
やさしい声がした



「はい」




一度も会ったことなんてないのに









懐かしい













誰かに似ている



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