折れた翼

~空side~

「俊!!部活!!!」

「あぁーメンドイー!!ぁ!!!!」

急になんなんだよ、、、

「優姫ちゃんもバスケ部じゃんか!!見れる、、、、行くぞ!!!」

はぁ、、、こいつバカだな、、、、



俺今日調子いいな!なんかテンションも上がってきたぁー!

シュパッ  この音最高!

「キャー」

とうとう俺にもファンができたか♪

気になってちょっとチラ見っておい!

女バスのほうかよ!ってえぇ!?なんで女の子に女の子のファン?

女子の視線をたどると、、、御堂 優姫。

てか女子の視線だけじゃなかった、、、この部活やってけんのかよ、、、

俺以外皆女バス、、、いや御堂 優姫を見学中。

よくみたらかわいいな、、、って俺!しっかりしろ!一応エースだぞ!、、、

「キャプテーン、、、練習しませーん?」

「あー今日は見学で!メンドイ奴は帰っていいぞー」

あれが毎年全国制覇してる高校のキャプテンかよ、、、

俺、、、帰ろう。


帰りちょっと海に寄った。

おれの従兄弟の海は1年前道路に飛び出した子供を助けようとして

死んだ。海には彼女がいた。

なんかそのこのこと話したらお前惚れるからだめ。

とか何とか言って教えてくれなかった、、、

ちょっとくらい従兄弟なんだから教えてくれてもいいじゃんか、、、ねぇ?

ちょっと見てみたいって思ったことはあるよ、、、

海がそんなに好きになった子なんてよっぽどかわいいんだろうなぁ、、、ってね♪

なぁ、、、海。なんでお前は死ななきゃいけなかったの?

なぜ神は海を選んだんだ、、、俺は神がいるのなら一生恨み続けるだろう。

でも御堂 優姫。あのこはなんだか懐かしい雰囲気を持っている、、、

なんだろう、、この気持ちは、、、何かに巡り合えたような不思議な気持ちは、、、

俺らは神に必然的にひきつけられたんだろうか、、、

それともただの偶然か?




出会ってしまった。この場所で。そんな運命だったのだろうか。
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