地味子な私と、人気者の彼

「いいじゃん。残り物には福があるだろ」


「汰一君の列は一番初めだね」


「まぁな! 選び放題だぜー」


 私は彼を目で追った。

 
 立ち上がり、目をつぶりながらくじを引くその姿、なんか可愛く思える。

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