地味子な私と、人気者の彼

 汰一君に言われ、自分でもおかしい位にシャキッと立ち上がる。


 数人の女子の目が気になったけど今の私はそれどころじゃないの。


「神様お願い」


 ボソッと呟き、最初に掴んだ紙をサッと引き上げる。


 紙を確認する前に先生に渡す。


「お、運がいいなー藤咲。一番後ろだぞ」

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