地味子な私と、人気者の彼

 そう決意したものの、いざとなると怖くなって中々寝付けなかった。


 自分では夢だって思ってても、実は現実だったなんて事になったらとてつもなく恥ずかしい。
 


 こんな自分が汰一君を――そう思った時、あの日交わした約束を思い出した。


 わざわざ科学準備室まで連れて行ってくれて謝ってくれた彼。


 暗い子じゃないって言ってくれて勇気までくれた彼。

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