地味子な私と、人気者の彼

 いきなり突拍子もない事を私が言い出したものだから、汰一君はビックリしつつも聞いてくれている。


 夢だけど……私だって少し位積極的になりたいの。


「今度会う時、分け目変えてみて欲しいな、なんて……」


「分け目? 髪の?」


「うん……汰一君の違った一面見たいなって思ったから」


「別にいいけどなんか恥ずかしいなそれ。秘密の合図~、みたいな?」


< 132 / 258 >

この作品をシェア

pagetop