地味子な私と、人気者の彼

「りかー? 早くしないと遅刻するよ!!」


「分かってる!!」


 別に寝坊したわけじゃない。


 いつもの時間に、いつものアラームの音色で目が覚めた。


 制服も着てご飯も食べて歯磨きも終わっている。



 ただ――髪型で悩んでいた。

< 138 / 258 >

この作品をシェア

pagetop