地味子な私と、人気者の彼


「でもムリしなくていいからね、マジで」


「ありがとう……」


 一緒に居るだけで、目の前に居るって事で、二人きりって事で、急にお腹が一杯になってきてしまう。


 ――さっきまであれだけお腹がグーグーいってたのにね。


「そういや……これ、変?」


 恥ずかしそうに髪型をいじる汰一君を見て、急いで首を横に振る。

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