地味子な私と、人気者の彼

「――どうして?」


 震える声でそう呟いた後、尚も足を速めた。



「りかッ!? ど、どしたァ!? めっちゃ息切れてるし!」


 ユキちゃんだけじゃなく、周りに居た陸上部の生徒が全員私に注目している。 

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