地味子な私と、人気者の彼

「あのねっ、ハァッ……少しだけ時間欲しいの。お願い」


「えェ!? りかの願いはなんでも聞いてあげたいけどォ今から部活で――」


「ウワサの事、ここで言ってもいいの?」


 そう勇気を出して小さな声で言った瞬間、ユキちゃんの顔が変わった。


 初めて見る顔付きで、まるで私の知らない人だった。

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