地味子な私と、人気者の彼


「まさか……変なおまじないとかじゃないよね」


 家に着き、自分の部屋に直行したものの、ためらっていた。

 
 このまま紐を切ったらとんでもない事になるんじゃないか――なんて。


 ハサミを紐に当てても、中々切る勇気が出てこなかった。

 
 
「ん~」


 もし変な事に巻き込まれてもいいように、遺書か何か書いておいた方がいいのかな。

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