地味子な私と、人気者の彼

 席へ向かうと、私の隣には既に汰一君が座っていた。


 いつもなら私より遅く来てるのに……おまじないのお陰なのかな?


「汰一君、今日は早いんだね」


「俺だってたまには早く来たりするし!!」


「あははっ。そうだよね、ごめんごめん」


 おまじないと夢のお陰なのかは分からないけど、いつもと違ってそこまで緊張しないで話せた。


 相変わらず素敵な笑顔にクラクラきちゃうけどね。

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