地味子な私と、人気者の彼


「ただいまー」


 やっと家に着いた頃には、ブラウスが汗でびっしょりと湿っていた。


 このまま部屋着に着替えても気持ちが悪いだけなので、着替えを持ってお風呂場へと向かう。


「今日はいつもより沢山話せたし、夢だともっといいことあるかもしれない」


 シャワー中も、大好きなプリンを食べてる時も、家族との夕食中も、ずっとその事しか頭に無かった。

 
 たかが夢で喜ぶなんて馬鹿みたいなのかもしれないけど……されど夢、だもん。

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