地味子な私と、人気者の彼

 夢の中の汰一君は、実際の汰一君と同じでとても優しい。


 私が道路側を歩いていた時、彼はさりげなくこっちに回ってくれたりして。


「にしても今日あっちーよな! ちゃんと帽子かぶってて偉いじゃん」


「日射病とか怖いからね」


「その白い帽子似合ってるよ」


 笑顔でサラッと言うもんだから、恥ずかしくなってくる。

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