地味子な私と、人気者の彼


 それからは順調だった。


 所有物に触れればいいだけなので簡単だったし、彼を想う事も容易い事だから。


 ――でも、彼と私の仲に比例するかのように噂話は増えていった。


 廊下でも教室でも話す私達を見て、周りは好機の目そのもの。



 ユキちゃんは気にしてくれてたけど……私はこんなんでへこたれるほど精神弱くない。

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