地味子な私と、人気者の彼
汰一君は真っ白になった机のホコリを払い、そこに腰掛ける。
「俺が勝手にしてる事だったのに、りかが悪く言われてる事を謝ってるんだけど……なんか俺違う?」
「えっ、うん、ちょっと違う。私がごめんって思ったの。私みたいな暗い子とウワサなんて立てられちゃってさ……」
「――え? んじゃ俺達、お互いに悪いって思っちゃってたわけ?」
「そう……かも?」
思わず、二人同時に笑みがこぼれる。