地味子な私と、人気者の彼

 もっともっとこの時間を楽しんでいたいのに、目が覚める。


 もちろん現実でも汰一君とはお話するけど二人で出かける事なんてありえないもん。


 
「今日の帰り、席替えする?」


 朝のショートホームルームで、担任の先生が余計な事を言う。


 もちろん皆大賛成――隣の汰一君も。

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