地味子な私と、人気者の彼

「丁度今日は全員出席みたいだしね。授業フケたりした奴は問答無用で一番前の席な」


 ブーイングしながらも、皆は笑顔になっている。


 私も一応笑顔になるけど、心の中ではまた汰一君の隣になれるようにずっと願っていた。


 隣じゃなくなったら、もうお話できないし彼の所有物に触れる事なんて出来ない。


 その事だけがずっと頭を駆け巡ってた。

< 95 / 258 >

この作品をシェア

pagetop