地味子な私と、人気者の彼

 いよいよ帰りのホームルームになった時、私の心臓ははち切れそうな位音を立てていた。

 
 皆は嬉しそうに色々お喋りしていたけれどそれどころじゃない。


 気のせいか息苦しくさえ感じてくる始末。


「りか? だいじょぶ?」


「あっ――うん、大丈夫だよ」

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