青春跳び蹴り
「不快指数100%ってな。」
思わずボソッと呟いたら、
後ろから来ていたらしい
友人がブホッと吹き出した。
「ちょ、でかい独り言ー。」
馬鹿にしたように言われて
少しムッとした私。
でも、私は大人。
怒っちゃだめ、
大人なんだから。
「あらま、谷井さん。
ごきげんよう。」
うふふ、と言いながら
そう返してやると、
谷井は一層おかしそうに
顔を歪ませて吹き出した。
「きもっ。」
「せめて気持ち悪いに
してほしいんだけど。」