愛乗りシンドバッド
キスの感触が
まだ生々しく残っていて
思わず唇を触る。

……はは

「ううっ」と声を洩らして
布団に顔を押しつけた。
もともと悲しみとか
感情には疎いほうだが
どんどん目頭は熱くなり
溢れ出てくる涙。

「ピリリリリ…」

そんな時、また携帯が鳴った。
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