愛乗りシンドバッド
ハッと気づいた時すでに遅し。
まさか……、
狙いはこれ!?
女に迫られ
いつの間にか俺は後退し
屋上の鉄柵の
ちぎれ落ちた場所から
足を出そうとした
そんな場面だった。
女の口元はつり上がり
俺は一気に血の気がひいた。
そして次の瞬間に
屋上の端から
俺はそいつに押されて、
その女と共に夜の空へ
またもダイブしてしまった。
引力を背中に
否応なく感じる。
つい先日も味わった感覚だが
その時と違うのは恐怖。
死へ向かう恐怖に
俺は覚悟も無しに
飛び込んでしまった。
その絶対的なベクトルに
目をつぶって女にすがるが
事もあろうにそいつは
耳元で囁くんだ。
「やっと目を閉じたな。
大丈夫、私等は死なないよ。」
落下してる最中、
そいつにキスをされた。
俺たちは恋に落ちたというか
まさに落ちていた。
まさか……、
狙いはこれ!?
女に迫られ
いつの間にか俺は後退し
屋上の鉄柵の
ちぎれ落ちた場所から
足を出そうとした
そんな場面だった。
女の口元はつり上がり
俺は一気に血の気がひいた。
そして次の瞬間に
屋上の端から
俺はそいつに押されて、
その女と共に夜の空へ
またもダイブしてしまった。
引力を背中に
否応なく感じる。
つい先日も味わった感覚だが
その時と違うのは恐怖。
死へ向かう恐怖に
俺は覚悟も無しに
飛び込んでしまった。
その絶対的なベクトルに
目をつぶって女にすがるが
事もあろうにそいつは
耳元で囁くんだ。
「やっと目を閉じたな。
大丈夫、私等は死なないよ。」
落下してる最中、
そいつにキスをされた。
俺たちは恋に落ちたというか
まさに落ちていた。