愛乗りシンドバッド
淡い期待をよぎらせながら
携帯の画面を覗くと
見慣れた文字で
『古鳥マリ』と出ていた。

……古鳥。

タイミング悪いぜ。

この子は昔近所に住んでいた
幼なじみ。

小学生の時に親の転勤で
遠くに越してしまい、
携帯なんか当時はなくて
それっきり会う事は
ないのだろうと
思っていたが、
最近大学のキャンパスで
偶然、再会。

離れていた時間も嘘のように
ピタリと息が合い、
不思議となんでもわかりあえる
よき親友といえる女の子。
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