愛乗りシンドバッド
だがしかし刷り込まれたのは
それだけじゃない。

「ブラックジャック。」

「だぁー!
またお前かぁー!
これで何連勝だ一体!」

「100連勝くらいですね。
100円もらいますよ。」

俺は枕の横に置いてある
大学ノートに
一角めの正の棒を引いた。
その字は20個めだ。

「いくらなんでも
イカサマですよ。
ただどうやっても
見破れないんだよな。
一体どんな
仕掛けなんだ……?」

まわりには
使い捨てられたトランプや
アイマスクなど
数々のアイテムが
散乱している。

種も仕掛けもないのだから
仕方ない。
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