愛乗りシンドバッド
ずっと小さい時は
物語の主人公ってのを
夢みてた。

突如ヒーローに
なってる自分が、
どこからか到来してきた
悪者をやっつける
シンデレラ
ストーリーのような。

じゃあこれも夢?妄想物語?

……いや、いやいやいや。

俺は頭の血管に
血が詰まる感覚を
思いきり首を振って
払拭した。

「……ま、魔人なんてのが
万一この世の中に
はびこってたとしよう。
……たとえこれがそいつらの
仕業だったとしても、
じゃあなんで今、なんだ?
こんな文明が
発達してる現代で」
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