欠片～ｶｹﾗ～

第一話｢恋心｣

転校生

ﾀﾀﾀｯ
「やっべぇ遅刻じゃんか！行ってきまーす」
バタン。そう言い残し勢いよく家のドアを閉め俺は急いで学校を目指し走って行った。
そうそう俺の名前は 須藤ヒカルごく普通の高校生。けどそんな事を考えてる暇がない。
「ｸｿｯ。なんでよりによって今日寝坊したんだよ俺。いつもならこんな事ないのに。」そう言っていると
「ようヒカル。お前も寝坊か?」
こいつは朝比奈 雄二､俺と同じ正徳学園の1年だ。
｢雄二。お前もかよ」 ｢まぁ俺は毎日こうだからさ(笑)｣
こいつは遅刻の常連魔である｡ほぼ毎日といっていい程遅刻している｡まぁそれはいいとして
｢けどよヒカル｡なんでそんなに急いでんだ?｣
雄二が唐突に聞いた｡
｢昨日のHR聞いてないのかよ?今日は転校生が来るんだよ｣俺は息も切れ切れそう言った｡
｢まぁぢで!?男!?女!?｣
｢わからないよ。ただ転校生が来るってしか聞いてないし｣
そう話している内に学校が見えてきた｡

そしてﾁｬｲﾑがなった瞬間ヒカルと雄二は門をくぐり遅刻をまぬがれた｡

｢そいや雄二｡遅刻しなかったな｡」
｢はぁはぁ…お前が走るからだろが､はぁはぁ｣
｢すまんな雄二(笑)とにかく教室にいこうぜ｣
俺はそう言い教室へと向かった｡