あなたに届け
「ほぉ」
「ここ以外にもバイトかけもちしてるんだ」
「うわぁ大変だ…倒れないようにね」
「おぅ気を付けるわ」

それからお盆に入り
お盆あけに川本くんに会いに行った

「うわっ!焼けたねぇ」
「海行ったからな」
「いいなー海♪」
「めっちゃ混んでて大変だったよ」
「あ、それもそっか…はいお土産」
「お、ありがとう どこにいったん?」
「神奈川」
「神奈川限定ストラップか」
「中華まんクン」
「なんか愛嬌あるな」
「でしょ」
「あ、俺も…はい」
「ストラップかと思った」
「ごめん、どんなのが好きかわかんなくてさ」
「ううん、サブレ美味しそう♪」
「喜んでもらえてよかった」
「基本お土産にケチつけません」
「つけるやついない?」
「あ、いる!」
「いるよな、あれ腹立たね?」
「うんうん、感謝ぐらいしろよって思うよね」
「だな」

その日はお盆のことを話て私は家に帰った

それから夏休みがあけて2学期になった

「よっ」
「ん」
「忙しいかな?」
「別に客いないし」
「なんでそんな機嫌悪い?」
「別に、関係ないじゃん」

私はなんか川本くんの様子がおかしいと思った

「なんかいつもと違うよ」
「うるさい」
「なんなのさー」

私は川本くんの腕を小突いた

「やめろ!帰れ今すぐ」
「なんなの!意味わかんない」

私はコンビニを飛び出した
< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop