詩日記〈うたにっき〉
序章
3月20日、午後11時。
一人の少女が
自宅マンションの屋上から飛び降り、自殺した。
揃えられた靴元に置かれた遺書らしきメモには
『ごめんなさい』
とだけ、書かれてあった。
彼女は特に目立つような
性格ではなく、
どちらかと言えば、
おとなしめ な
ごくごく普通の
女の子だった。
学校でのイジメや、
家庭内での
トラブルもなく、
家族や周囲の友達からも
彼女の自殺に多くの疑問があがった。
彼女の死後、
母親が彼女の机の
引き出しを開けると、
一冊の日記帳が出てきた。
それは、
自殺する一ヶ月くらい前
から書かれているもので、
日記というよりも、
むしろ、
彼女の詩集に近かった。
これは、
そんな彼女が残した
最期の言葉〈こえ〉…
一人の少女が
自宅マンションの屋上から飛び降り、自殺した。
揃えられた靴元に置かれた遺書らしきメモには
『ごめんなさい』
とだけ、書かれてあった。
彼女は特に目立つような
性格ではなく、
どちらかと言えば、
おとなしめ な
ごくごく普通の
女の子だった。
学校でのイジメや、
家庭内での
トラブルもなく、
家族や周囲の友達からも
彼女の自殺に多くの疑問があがった。
彼女の死後、
母親が彼女の机の
引き出しを開けると、
一冊の日記帳が出てきた。
それは、
自殺する一ヶ月くらい前
から書かれているもので、
日記というよりも、
むしろ、
彼女の詩集に近かった。
これは、
そんな彼女が残した
最期の言葉〈こえ〉…