詩日記〈うたにっき〉

3月13日〔土〕

たとえば、
この世界の
全てが

光の中


あったら‥


たとえば、
この世界の
全てが

闇の中


あったら‥



私は
もう 少しだけ、

この世界に
居よう


思ったのかも
しれない‥。





もし、
全てが

光の中


あって

どんな

小さな闇


存在しなかったら、


私の心は
きっと‥

不安や
絶望で

満たされる
ことは
なかったのに‥。





もし、
全てが

闇の中


あって

どんな

小さな光


存在しなかったら、


私の心は
きっと‥

叶いもしない
微かな希望


抱くことも
なかったのに‥。




この世界は

どちらでも
あり、

どちらでも
なかった。





だからこそ、
私は
この世界で

生きる
のが

苦痛で
たまらなかった。







光を望めば
闇が生まれ


闇が満ちれば
光を望んだ




当たり前に
繰り返される
それが

私には
大いなる

苦しみ

で しか
なかった…。




いっそのこと‥







私は

ずっと‥

闇の中



居たかった…
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