詩日記〈うたにっき〉

3月17日〔水〕

夢を見た。

行き交う
人の群れの中、

誰にも
その存在を
気付かれることなく、

ただ
そこに横たわり、

静かに
息絶えていた
自分の姿‥。




私は ただ、
その様子を
遠目から眺めていた。




きっと、
私が死んだら

夢のようになる

かもしれない

思った。




誰も

私の死に対して
何の感心もなく、

きっと、

涙さえも
流してはくれない‥。




どこで
息絶えるにせよ

私は きっと、

ゴミのように
扱われ

捨てられる。



そして

たくさんのゴミたち

同じ炎の中で焼かれ、

私の存在

消えいく‥。






どうせ、

最後も
自分ひとりだけ
なら、

せめて、

私 自身

自分を見送って
あげよう‥




夢の中の

自分の

ように…
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