詩日記〈うたにっき〉

2月25日〔木〕

レンタル店で
DVDを借りた。
人気だった
映画のDVD。

とても悲しくて
何度も泣いた。

悲しくて、
切なくて、
何度も
泣いているのに、
私の心は
束の間の晴れ間を
見せる。

きっと、
現実とは違う世界に
私を誘ってくれたから‥。
だから きっと、
心に微かな光が射した。

その光が
消えないうちに、
私は
光を紡いで
言葉を織った…。



叶うことなら、
幸せになりたいと
願っていた‥。

いつの日にか、
あなたの傍で
あなたと笑いながら、
幸せな日々が
送れることを
ずっと 願っていた‥。


『何もかも捨てて、
ただ あなたの傍に
居られたなら、
どんなに幸せに
なれるのだろう‥?』


そう
心の中で思いながら、
叶わぬこと だと、
自分に言い聞かせる。
それが
『運命』なのだ と‥。

ただ、
あなたの傍に
居ることさえも
許されず、
私は、
自分の生まれた星を
恨んだ。
いっそ
『出会わなければ‥』と そう思う程に、
あなたへの
募る想いに、
強く心が
締め付けられる…。



叶わぬことだと‥、
届かぬ想いだと
知りながら‥、
それでも 私は、
ただ 願う…


霞みの空に
儚く揺れる
朧、美月に…
< 5 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop