アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)
「おめでと」

と、連は手の中に、何かを落とした。

しゃらりとした感触。

心臓はバクバク言っているけれど、急にそれが何なのか気になった。

連に離された手を、そっと覗きこむ。

シルバーのチェーンが見えた。

「えっ?何これ」

反対の手で、それをつまみあげる。

と、先に、渦巻きのトップがついていた。


あ。
かわいい。

白亜は渦巻き模様が好きだった。

何だかわからないけれど、あのぐるぐるした感じを見ると、手にいれたくなる。

「昨日、彫金教室で作ったんだ」


って、手作り!!?

白亜は驚いて連を見た。




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