アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)
「・・・完了」

冷静な声を聞きながら、白亜は、『ちっ』と思った。

彼の腕に、締め上げられるように、捕まってしまっている。

見上げると、冷たい感じに整った顔の、礼二(レイジ)がいた。

白亜はその顔を真下から見つめると、

「離して。変態」

可愛い声を、こちらも冷静にもらした。

・・・白亜は女の子なのだ。

礼二は少しひるんで、腕から少しだけ力を抜いた。


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