アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)
もう、ダメだ。

逃げ切れなかった。

本気で身体から力を抜いたので、礼二は驚いて、白亜を離してしまった。

ズルッとおちるように、白亜は、地面に座り込む。

白亜の目の前にあった足が、のき、変わりに別の足が来る。

そして、すっと、白亜の前にしゃがみこんだ。

「つっかまえた」

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