幸せ日和〜コイスルキモチ〜



「雪音…?

俺と付き合ってください」

「え……
なん…で?」

「実は…雪音って
亜柚紗と似ているんだ…
ごめんな…死んだ人に
似てるだなんて…
だから…俺が守りたいんだよ…もう亜柚紗みたいになってほしくないんだ…」

「………」

「……雪」
「無理です」

「え……」

「あたしは……
亜柚紗さんじゃない…
死んだ人に似てるって
言われても
別にそれはいいです…
けど…先輩…寛は……
妹を守れなかったから……妹に似ているあたしを守りたいってだけで…
あたしを全然みてないじゃないですか!!
守りたい人は好きな人にしたらいいじゃないですか!!
守る人は、
あたしじゃなくて
好きな人にしてください!!」

ダッ−…


バタンッ

「ハァハァ…
思わず……逃げちゃった…?」





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