幸せ日和〜コイスルキモチ〜



腕を掴まれて
あたしは
走れなくなったの…?


そうじゃない………


冬山の声で……

『雪音』

って呼んでくれたから…
多分そう……


いやっ………
絶対そうだ……


ずるいよ………

そんな……
『雪音』
って呼ばないでよ……


もっと好きに
なっちゃうじゃない……


もう……

好きになっちゃったじゃない………


「ばかっ………」


「………っ
  お前………


泣いてんのか……!?」

「…………ヒック……
 …………ヒック……」


あたしは答えなかった………

けど……泣いてるって…
普通に分かるよね………


その時だった………





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