幸せ日和〜コイスルキモチ〜



力強く頬を叩かれたあたしは…


地面に倒れた………


「瑠那……?」


「う………者………」


ボソッとつぶやいた瑠那の声は
いつもの声より
1オクターブくらい
低くて怖い声………


「えっ……?」


「このっ………

裏切り者!!!!!」


今のあたしには
理解できない言葉だった………


「ちょっ……
瑠那どういうこと…?」

「偶然………
見かけたの………」


「えっ?」


「偶然……街で
雪音と冬山くんが一緒に歩いてたのを見かけたの!!!
どういうことよっ!
瑠那のこと………うぅっ………
応援してくれるのじゃなかったの!?」

そう言った瑠那は
一気に泣いた………


「ごめん………」


「何が………
何がごめんよ!!!
本当は瑠那のことなんて応援してなかったんでしょ!?
雪音も………冬山くんのこと………好きで……うぅ………
瑠那なんかっ!って………ふぅっ……ひっく…
思ってたんでしょ!!!」





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