幸せ日和〜コイスルキモチ〜
今更後悔した………
告ればよかった…
って………
あの時に勇気を出していれば、こんな状況じゃ無かったかもしれないのに………
好きなやつも守れないのか…?
好きなやつぐらい守る…
守ってみせる……
「春乃………
ちょっと移動しようか……」
俺はそう言って
図書室にきた………
「いったい…どうしたんだよ?」
「………」
春乃は答えてくれなかった…
「しゃべれるか?」
「………」
しゃべれないのか、何も言おうとしない……
ただ………
涙を流してるだけだった……
「おい……
なんかしゃべってくれ…」
「………」
言っても無駄だって分かってる………こいつは今、しゃべれる状況じゃないことくらい分かってる………
だけど………
俺は
しゃべって欲しかった………
「あの……さ………
俺らって…小3の頃に初めて同じ組になったんだよな………
覚えてるか…?
初めてしゃべったのって………小3の終わり頃なんだぜ?俺が消しゴムを落として、お前はそれをひろってくれたんだよな………
はい、消しゴム落としたよ?
って笑顔でさ……
」
俺はその笑顔に一目惚れしたんだっけ………?
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