幸せ日和〜コイスルキモチ〜



「…毛糸……」

“はっはーん”
とでも言うように、ニヤニヤしながらあたしを見てきた……

「な…なにょ……」

「この…毛糸……何に使うの?
もしかして……俺の…」

「それ!……あたしのマフラー作るための///」

冬山が言い終わらないうちにあたしは口を挟んだ…

「ふぅ〜ん……でもなんで2つもいんの?(笑)」

…意地悪ッッ!!!

「別にいいでしょっ!///じゃぁね!」

バタンッ!

わざと大きい音で閉めた……

「はぁ……あいつ……気づいた…カモ?どうしよ……」

やばいょ!!!

あたしの気持ちは気づいてないよね……?

「買ってきたの
ここに置いとくね〜
あっ!お母さん!毛糸でマフラー編みたいんだけど〜…」

「何!?
あんたが急に編み物って……雨でも降るんじゃないかしら…?」

窓の外を見ながら言うお母さん……

「降らないよ!早く早く!!」

「はいはい…」


「はい、これね。で〜……この本見ながら編んでみなさいよ〜」

「ありがと〜」




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