1316号室
第1章
「あー…やっぱりそっくりだったなぁ」
『家の近くの公園で号泣なう』
自分のリアルタイムに書き込むのを暇潰しとする華の女子高生
そんな私がいま化粧ボロボロで泣いてる理由
今日は月の初めの日、1日
彼氏との1ヶ月記念日だった
学校に行くまえにそれなりの時間をかけたメールを送り返信を待っていたところ
文面を見て驚く
「え…長い」
もともと余り長文は打ってこないのに
「あ、記念日だから?」
少し嬉しさを感じつつ、目を通す
予想は大外れ
下にスクロールしていくうちに悲しい気持ちが増えていく
最後の言葉は『ごめん』
そう、まさかの記念日に別れたところだった