Pinky
女と違って 猫はいい。


手がかからない
甘え方も犬と違って
うるさくない。


実家ではポメラニアンを
飼っている。


たまに帰ると
慣れるまで
ずっと大騒ぎでうれションまで
してくれる。


それが可愛かったりするが


今はピンクがいい。


寂しかったと足元にすり寄り
パソコンをしてれば
キーボードに立ち


 ミー

と甘えた声で鳴く


声をかけると
目を半分にして眩しそうに
俺を見上げる。



喉が鳴る音を聞きながら
毎晩俺は眠りについた。


「ピンクが…人間の女だったらな~」


女なんてめんどくせーと
言いながら


って結局女を求めている。


ピンクの喉の音と
寝息が心地よい……



ピンクは俺にとって
いつしか大切な存在になっていた。
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