Pinky
寝顔のアンリをしばらく見つめて
俺は車を走らせた。


「よく耐えたよな~~」

何度理性が飛びそうになったか
わからないくらい
アンリの魅力にまいってしまった。


「いいな~修杜は~」

ついつい口に出た言葉は
俺がよく言う口癖


アンリの全てを
自分のものにして
なおかつ
愛されて・・・・・・
修杜はずっとそうやって
幸せに生きていくんだろうな……


アンリの不安定さは
修杜の完璧さも原因してるんだと
俺は思った。



「嫌われたくない」

それがアンリの一番の恐怖


俺がアンリだったら
やっぱ・・・・


「そうなるな~~」


CDからアンリの歌が流れてきた。



「俺 さっきまで一緒だよ。
寝顔も見たし
抱きしめたし
それにキスもしたし・・・・
すげ~だろ~~」


誰もいない車の中で
俺は心に秘めた
秘密ごとを自慢した。
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