Pinky
「キモイな・・・・
さっきからニヤニヤしてるぞ」


同僚に指摘されるほど
俺は朝からニタついていた。


「よっぽど昨日いいことあったのか?
教えろよ~~
女できたのか~~」


同僚がからかう。


「そんなんじゃねーよ~
ただウキウキしてんだよ~~」



「もう秋だぞ?
春ならわかるけどな~」



「木村~木村いるか?」


部長の声がした。



「あ…はい……」



俺は慌てて部長のところに
駆け寄った。



「木村は昔 サッカーやってたんだってな?」



「あ・・・はい
昔ですけど・・・・・」



「うちの会社のサッカー部に
どうして入らないんだ?」




「それは・・・・
もう大学の時にはサッカーやめてたし
体力的にもブランク期間が
長すぎて考えてもいませんでした。」


プロになる夢をあきらめた時
サッカーからも遠ざかった。


サッカーはもうやめたんだ・・・・
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