Pinky

ピンクと二人？になって
一年が過ぎた。


最近ピンクの食欲が減ってきて
俺は思い切って
病院に連れていって
愕然とした。


「ガンですね。
それももうかなり進んでます。
よく耐えてましたね……」


帰りの車の中で
俺は涙が止まらなかった。


籠の中に入って
助手席にいるピンクに


「辛かったら
言ってくれたらよかったのに…
それとも俺が気づかなかったか？
だから冷たいって言われるのかな…
ピンク……
俺はもっともっと
おまえと一緒にいたいんだ。」


ピンクは答えなかった。


家に帰ってずっと
ピンクを目で追っていた。


「ピンク・・・」
呼ぶとピンクは戻ってきて
頭を撫ぜてくれと
伸びあがる・・・・・。



「ピンクのいない生活なんて
考えられないよ……」


ピンクを抱き上げて
声を上げて泣いた。


　泣かないで


ピンクはそんな目をして
俺を見ている。


俺は家に帰ってくると
泣いてばかりいた。

病気がわかってから

一日一日
急に衰えてきたピンクを
見ているのが辛かった。