Pinky
「やっぱり・・・・」

ピンキーが俺から離れると
そう言った。


アンリが消えた画面には
興味もなく


「何が?」と聞いた。



「アンリさんに恋したんだ…」


ピンキーの鋭い直球にまたしても
動揺する。


「何言ってんだよ。
親友の彼女だよ・・・
ありえないだろ・・・・」



「いいえ・・・
目が泳いでいるわ。
和人さん嘘つく時目が泳ぐんだもん。」


昔 つぐみにも言われた。
つぐみはピンクに


「見た?こういう目をしてると
だいたい心にやましいこと
もってるのよ。
わかるよね?ピンク~」


そう言ってピンクを抱き上げて
4っつの冷めた目玉で
俺を凝視した。


とくにピンクの目玉の色が
深くて・・・・
見透かされてるようでドキドキした。



「俺 そんなに目泳いでんの?」




「すごい…ここから沖縄行っちゃうよ。」

ピンキーの目が
あの頃のピンクのように
深いところを探ってる気がした。



「変なこというなよな~
さ…寝るかな~~」

俺はベットに飛び込んだ。
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