Pinky
休憩に入って
アンリのところに行くと
浮かない顔のアンリがベンチに
座っていた。



「おつかれさま~
すごかったわ和人って
ストライカーなんだね~」



「そんなことないよ」

 やった~~ぁ

飛びあがりそうだった。



「なんか元気なくないか?」



「あのね…修杜がこれから
グアムに来いって言うの。
まだ休みあるんだろ?って……」



俺の心は一気に下降線を
下っていく


でも今はこう言うしかない。


「行っておいでよ。
せっかく修杜に合わせたんだし
練習終わったら
空港に送るからさ。」



アンリの顔が笑顔になった。



「ほんと?」



 俺に遠慮してくれてただけ
 いいと思おう。


アンリは俺がピッチに向かうのを
待てずに修杜に電話をかけた。


背中で聞いた。


「これから行くから!!
待っててね!!」

明るい声・・・・・


 仕方ないさ・・・

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